特許庁の中に、裁判法廷が!?

2021年10月05日

特許庁の中に、裁判法廷が!?

特許庁の建物の中に、裁判所の法廷と似たような構造の部屋があることをご存じでしょうか?
審判廷と呼ばれる部屋で、産業財産権の審判(裁判の第一審に該当)における口頭審理に用いられる部屋です。
つまるところ、裁判所の法廷と同じと考えていただいて良いかと思います。
審判廷は、審判請求人と被請求人が、互いの意見を主張する場です。

審判廷を用いて審判で争われる内容は、特許権や意匠権や商標権の有効性を争う場合(権利者と無効にしてしまいたい者との争い)が、その中心です。
それ以外の審判では、書面審理が大半で、口頭審理は、基本行われません。

弁理士は、この審判廷で争われる審判事件の単独での代理権を持っていますので、審判廷での仕事が可能です。

とはいえ、今回の法改正で、オンライン出廷がOKになりましてので、審判廷に出向く機会は、大きく減るのではないかと思います。
また、コロナの状況にもよるかと思いますが、口頭審理を経ることなく審決(判決と同じようなもの)が出るケールはあると思います(私が代理させていただいた事件でも、書面での応酬の後に、口頭審理が行われずに審決が出たケースがありました)。

【特許庁HP】特許庁審判廷の設備・機器一覧
【特許庁HP】特許無効審判等の口頭審理でオンライン出頭が可能になります

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